2005年10月31日

10/31 Penong到着。あまりの暑さに死にかけるもアボリジニーに助けてもらう。

さて、まあ無事なのが何よりだったんだけど経験不足といいますか、油断大敵といいますか…反省しきりの今日の旅でした。

まず朝は4時には起きる。昨夜はそのまま誰も来なくて一人で過ごせた。これで10ドルならお得だね。夜寝るときは、あずまんが大王を録音してきたのを聞いていたら寝てしまった。結構アニメをmp3にしてあるのでラジオが飽きたらアニメを聞く。もちろん見られないので絵の部分は想像で楽しむという形になる。


そして4時に起きてもすることがないがトイレに行きたかったのでついでにシャワーを浴びる。というのも寝汗をかきまくって気持ち悪かったので…。シャワーを浴びて部屋に戻ってからは、「千と千尋の神隠し」のmp3にしたものを聞く。なんていうか自分でもすごいと思うんだけど、ずーーーーっと聞いただけで絵は想像だけで楽しめた(笑)。

うわー久しぶりに観たなぁーみたいな感想が普通に言えるほどしっかりとイメージできた。

そし7時近くになって起きる。自分は完全に日本時間で生活している。というのもこのオーストラリアの中途半端な45分ずつの時差ってのがどうにもこうにも気に入らない。なぜ1時間単位でしないのか。わけわからん。

なのでチェックアウトぐらいしか時間を気にすることもないので日本時間で生活してるが、お店は7時半からなので、7時には空くのでいつものようにビーフパイを二つ買ってくる。それを食べて少しゴロゴロした後、出発の準備に取りかかる。今日はここNundrooにはいることはできないので。


体調は特に問題ないが、足の親指の腫れがやはりなかなか引かない。靴を履き続けているというのも治りにくい要因だろうし、爪の間からの感染ということもあるだろうしね。でも押しても膿は出ないのでもう一歩だと思うんだけど、食事もあまりしっかり摂ってないこともあるのか免疫力が低いのかもしれない。


そして8時35分に出発する。水は1.5Lで距離は79キロ先のpenongまでだ。今日はそこで終わる。というかももう体力がないのだ。

しかし出発するときに既に暑かった。27.7度を自分の温度計は指していた。でも今朝のニュースでアデレードの最高気温は28度と話していたのでこの辺もそんなもんだと思ってここからは上がらないと思っていた。


出発して1時間。風は完全な北風。何度も言うが北風が強い日は気温がめちゃくちゃ上がる。そうセオリー通りに上がってなんと10時半には35度になってしまった。暑さはまだいい。問題は水の消費が一気に増えて自転車の速度が落ちることなのだ。

これはヤバイと感じ始める。ついでに突然、吐き気がして気持ち悪くなる。これって熱中症の初期症状だった気がと思って日陰でしばらく休みつつ進んでいく。しかし残り50キロで既に水は半分。喉はからから。。。やばいと本気で思った。距離はないけどこの暑さはオーストラリアに来て自転車で走る日では最も暑い。

ついでに水はお湯になってしまうため飲んでも体温が下がりづらく体が必要以上に体力を消耗するようになる。

「あの時町でもう一本2Lを買ってくれば…。」と何度、口にしたことか。


それでも進むしかないのでドンドン進むも気温はいよいよ36.5度を記録する。この気温は日陰+風を受けての気温なので日が当たるところはもっと暑い。。体感は40度近いと思う。更に道路からの熱がすごい。なんていうか本当にオーブンで焼かれているような気分になってくる。

いよいよやばすぎると感じ、これはマジで死ぬかもと思い一応もし熱中症で意識不明になったときのためにボイスレコーダーに必要なことだけすべて記録しておく。これで心おきなく死ねると少しだけ覚悟するも、本音は「こんな旅するんじゃなかった」の一言に尽きた。


しかし昨日も書いたかな。この付近はもう農場が広がる。ファームばかりなので家がポツリポツリとは見えるんだ。でも水をくださいという勇気はなかった。自分で行こうと決めた…。

が!!!!!!すぐに諦めた。

要らないプライドを持って死んだら何も意味がないし。で問題はどこに飛び込むかなんだ。道からかなり離れたところからかなり近いところまである。人が居る雰囲気は無いところが多い。

そんな中54km付近の農場で車が走っていたのでそこに決めてとっとと自転車をおいて向かう。遠目からもアボリジニーの人というのはすぐにわかった。でももう怖いとか言ってられない。

水のボトルを持って近づくと、すぐに向こうが察してくれて「水なら奥だよ、ここから冷たい水が出るからさ」と言ってくれる。日本にもある冷たい水が出る機械ってあるじゃん。足で踏むとピューーと、口元に出るようなやつ。

あれがあったのだ。それでこうやって水を入れたら入りやすいよと教えてくれて水をくれた。一回ボトルに入れるもあまりの喉の渇きから本能的に飲んでしまいなんと一気に700mlぐらい飲んでしまう。

自分が「今日は暑すぎるよ」と言うと『確かに今日は暑いよなー』と言って笑っていた。


そのあと更に1.5L詰めて、「ありがとうございました。」と伝えて握手をして向こうからは『がんばれよ』と言われた。アボリジニーの人と触れたのはこれが初めて。むちゃくちゃ親切だった。見た目こそ怖いけどめっちゃ親切。

イメージが一気に変わった。オーストラリアに来てお金が発生せずに親切だったのは、カナダ人の次にアボリジニーの彼になった。そこに行くとあまり白人ってのは親切じゃないよなーって思う。白人と一括りにするとまた問題があるけどよく見かける旅をしている人ってのはほとんど親切じゃないって感じがするけどね。。

もちろん彼らは農場で働いているから、酒を昼間からは飲んでないしね。アボリジニーといってもピンキリなんだと今回で初めてわかった。でも決して労働に対していい対価は得てないはず。オーストラリアは実際どうなのか知らないが、農場で三ヶ月だっけ?ファームステイとかするともう一年ワーホリで居られるとかやっているあたりから、あまりに労働者が少ないんでしょ。安い割にきついということから。

日本だってきつい仕事は外国人がしてる面もあるし、アメリカだって汚いきつい仕事はヒスパニックがしているだろうしさ、そういうものなのかな。とも感じる。

でも彼らをみて本当にイメージが変わった。やっぱり何事も触れて初めてわかることなのかもね。でもカルグーリーに居た酒を昼間から飲んでいるアボリジニーは怖いよ。あれは怖い。

さてその後はあと25kmほどだったので余裕で水を浴びたりしながら進む。そのぐらい水にはゆとりが出た。水にゆとりがあると精神的な強さは本当に変わる。水がないと不安だが、水さえあればどうにでも選択は取れるので天と地の差がそこにはある。でも自分はまた今回もそれを軽視して死にかけた。。。ダメだな。俺ってやつは学習能力ゼロかって感じで凹む。


しかし休むのも今回は一苦労だった。というのも暑さからか、ハエの量が普通じゃない。更にこのハエ、ただたかるのではなく水を求めて顔についてくる。だから口を開けているとハエが口の中に飛び込んでくるのだ。もちろん鼻の穴にも突進してくるし、目にもたかってくる。顔の周りだけで30匹以上、体全体で60匹か70匹は居た。たまらんっす…。

更に高温ということは日差しが半端じゃなく強い。日本人の自分でも眩しくて目が開けてられない。眼鏡にUVカットはあるもののそんなレベルじゃないのでとっととゴーグルをする。これでハエからも目を守れるし完璧。


そして予定より1時間半遅れでPenongに到着した。


長かった。。距離ではなく道は長かったよ。というか何が驚きって、今日なんて暑いうちに入らないぐらいの暑さの時、要するに1月2月にナラボー越えをするチャリダーがいるというのだから、本当に化け物かと思う。今日一日でもう死にかけている自分は一体どうなってしまうんだろうかって思うね。


追記。
今日も車から写真を撮られたなー。。。ナラボーに入ってから本当によく撮られるよ。疲れている顔だから撮らないでほしいよ。もっとさ元気でニコニコしている顔を撮ってほしい。別にマズイ写真じゃないからいいけどさ、なんだかねーって思う。
2005年10月31日(月曜日) 19時37分49秒

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